nunulkのプログラミング徒然日記

毎日暇なのでプログラミングの話題について書きたいことがあれば書いていきます。

『他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論』を読んだ

はじめに この記事について 「他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論」(宇田川元一著)を読んだのでその感想文です。 他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論 (NewsPicksパブリッシング)作者:宇田川元一ニューズピックスAmazon これまで…

Slack の times チャンネルについて思うこと

はじめに この記事について X を見ていたら Slack の times チャンネル(分報)の話題で盛り上がっていて、はてブでも関連記事を読んでブコメしたりしたんですが、いくつか思うところがあったので、記事にしておきます。 times チャンネル(分報)とは まず…

小さなチームにおける定例ミーティングの有り様について

はじめに この記事について 私は、スタートアップあるいは少人数のチームにおいて、定例ミーティングは必要ないと考えていますが、最近は以前ほど拒否感は薄れ、むしろやりたいならやったほうがいいと思うようになったので、その辺りの考え方の変遷も含め、…

私がプライベートメソッドに対するテストを書く理由

はじめに この記事について 表題のとおりなんですが、すべて書いているわけではなくて、必要だと思ったときには書いている、というのが正確な表現です。 書くべきか?と問われると No なんですが、書かないべきか?と問われるとそれも No で、書きたければ書…

「スタッフエンジニア」の感想

はじめに この記事について 「Staff Engineer 」Will Larson の日本語訳を読んだのでその感想と、日頃から思っているソフトウェアエンジニアのレベル上げについて言語化しておきたいと思います。 本書が出るまではスタッフエンジニアという役職は聞いたこと…

ソフトウェアの内部品質に対するアプローチについて

はじめに この記事について 文脈 解決したい問題 前提:ソフトウェアの内部品質とリリース速度のバランス 認知バイアスのせい? 投資に対する考え方 内部品質に対するアプローチ どこから手をつけるか コードレビューに関して おわりに はじめに この記事に…

フルスタックエンジニアについて

はじめに この記事について 前回書いた記事に何気なく以下のように書いたんですが、読み返したところ自分の中で十分に言語化できてなかったなと感じたので、前回の補遺的な位置づけで、「フルスタックエンジニア」とはなにか、自称することへの忌避感はどこ…

チームでアプリケーション開発するためにあるとうれしいガイドラインの雛形を公開しました

はじめに この記事について 表題のとおりなんですが、私は仕事のスタイル上、1〜2年くらいで現場を移っていて、とくにスタートアップだとこうしたガイドラインの類が存在しないことがあるので、毎回(要請があれば)そのチームや状況に特化した形で書いてき…

50代のフルスタックエンジニア

はじめに この記事について 以下の記事を読んでわりと「うんうんわかるわかる」と思いながら読みましたが、50歳に至るまでの間にもうひとつ別の景色も見えてきていたので、そのあたりを一度言語化してみようという試みです。 note.com フルスタックとは 上記…

自社サービス運営会社向け Notion データベース活用のポイント

はじめに この記事について 表題のとおりですが、自分が自社サービス運営会社によく関わるので限定しているだけで、もしかしたらそれ以外でも通用する部分もあるかもしれません。 行く先々で Notion のレクチャーというか相談に乗ったりガイド書いたりしてい…

再び台湾に行ってきました

はじめに この記事について なんかすっかり台湾を気に入ってしまって、前回からあまり間を開けずに2回目来ちゃったので、前回試してなかったことを中心にまとめておきます(すぐ忘れちゃうので) 前回の訪問記はこちら 台湾に行ってきました - nunulkのプロ…

2023年のふりかえりと来年の抱負

はじめに この記事について 今年(2023年)を振り返って、悪かったところは反省し、良かったところは褒めたいと思います。完全に自分のための記事です、ご了承ください。今年はソフトウェアエンジニアを「サバティカルリタイア」した1年だったため仕事はほぼ…

レガシーコードと出会ったときにどう振る舞うか

この記事について 「レガシーコード」とは、「保守または拡張が困難な既存のプロジェクト」(レガシーソフトウェア改善ガイドにおける定義を流用)で書かれたコードを指します。場合によっては難解なコードに対する悪意を込めて「クソコード」などと呼ばれた…

いつもありがとう misskey.dev

はじめに この記事について misskey.dev ユーザー Advent Calendar 2023 の1日目の記事です。 https://misskey.dev/ X(旧 Twitter)の使用頻度がだんだん下がってきて、Nostr とか Bluesky とか Mastodon とか色々試した結果、Vivaldi Social に落ち着いて…

Gleam の第一印象

はじめに この記事について Gleam というまだ若いプログラミング言語を最近知った(2年前にブクマしてたんだけど忘れていた)ので、どんな感じなのかちょろっと触ってみました。 Gleam とは gleam.run 非常に簡潔ながら Rust っぽい文法を持つ関数型プログラ…

私がテストファーストでコードを書く理由

はじめに この記事について ちょっと前に X でテストファーストであることの意義みたいな話が流れていたのを見たのをきっかけに、テストファーストおよびテスト駆動開発について日頃思っていることをだらだら書いてまとめておこうと思います。 概要としては…

目標達成したので減量のためにやったことをメモ

はじめに この記事について 2023/09/27 に目標の 60kg(-18kg) を達成したので、これまでやってきたことをメモしておこうと思います。今回もプログラミング成分はほぼありません。 目次 減量を決意したきっかけ これまで体型や見た目にはほとんど気を使わず…

「Laravel 概論」という教材(?)を出しました

はじめに この記事について Techpit にて表題のテキストをリリースしたのでお知らせです。 www.techpit.jp タイトルに「教材(?)」と書いたのは、Techpit で出すのでいちおう教材ではあるんですが、胸を張って教材と呼ぶにはちょっと内容が薄いかなという…

台湾に行ってきました

はじめに この記事について 2023年8月に初めて台湾に行ってきたのでその記録を残しておこうと思います。本当は2020年に行く予定だったんですが、コロナの影響で断念したので、今回はそのリベンジということになります。プログラミングの話は一切でてきません…

ジェネレーティブAIとソフトウェアエンジニアの未来について

はじめに この記事について 最近あちこちでジェネレーティブ AI によって奪われる仕事はどれだとか、プログラマーの仕事も奪われるだとか、色々見聞きして盛り上がっている感じがするので、自分もいっちょ噛みしたいなと思って書きました。 とくに慧眼とかは…

フリーランスソフトウェアエンジニアの生存戦略について

はじめに この記事について とあるイベントで表題の件で話をしてくれっていう依頼があったので、これまでの自分のフリーランスソフトウェアエンジニアとしてのキャリアを振り返りつつまとめてみました。 個人的な考え方(基準とか)が大部分で、生存者バイア…

コードレビューにおける質問と意図の推測

はじめに この記事について 以下の Toggeter のまとめを読んでブコメしたんですが、他にも思うところがあったのでまとめておきます。 togetter.com 論点 レビュアーは質問しただけなのにレビュイーがそれに回答せずに修正してしまう問題 レビュアーは質問の…

技術の学習コストと学習ハードルについて

はじめに この記事について こちらの記事を読んで、学習コストと学習ハードルの違いについて考えてみました。 積極的な技術選定と消極的な技術選定 - uhyo/blog 「学習コストが高い」という言い方だと、積極的な技術選定なのか消極的な技術選定なのかを明確…

アルゴ式が楽しい

はじめに この記事について 最近暇なので、アルゴリズムの勉強でもしようかと思い、ネットで見かけた「アルゴ式」というプログラミング学習サービスを使って、アルゴリズムの基礎を学んでいます。始めてから1ヶ月ほど経ったので感想などをまとめておきます。…

Rust の第一印象

はじめに 非公式マスコット Ferris この記事について 最近暇なので先月あたりから Rust を学んでいます。 Rust の特徴をざっくりいうと、静的型付け(コンパイル型)で、手続き型、オブジェクト指向、関数型をサポートするマルチパラダイムプログラミング言…

脱オブジェクト指向プログラミングについて

はじめに この記事について 以下の記事を読んだ感想というか、ずっと思ってたこととリンクする部分があったのでメモしておきます。 この10年のプログラミング言語の変化 - 西尾泰和のScrapbox それと、前提として、自分は20年以上前に手続き型からオブジェク…

読書感想文: Clean Craftsmanship

はじめに この記事について Robert C. Martin の「Clean Craftsmanship」を読んだので感想をメモ。技術書は英語学習も兼ねて英語で読むようにしているので、引用は原著からになってます。 Clean Craftsmanship 規律、基準、倫理 (アスキードワンゴ)作者:Ro…